高段者の序盤3

先手は腰掛け銀に左美濃、後手は四間飛車穴熊に組み上げました。
後手が何気なく端歩を突き、先手も応じたところですが、
ここで後手から飛車をさばく筋がありました。

△2四角!▲4八飛△3五歩!▲2五歩△1三角▲3五歩△3二飛

後手陣はこれ以上いい形にならないので仕掛けたいところ。そこで△2四角▲4八飛の交換を入れて△3五歩〜△3二飛と先手の弱点の桂頭を狙います。これで飛車のさばきが約束されました。端歩の交換をいれたのは角の逃げ場所を作るためでした。
実戦は以下飛車交換から桂香の取り合いとなり難しい形勢となりましたが、のちに△8四歩〜△8三香!と攻防手が出て後手の勝ちとなりました。