高段者の序盤12

図は先手石田流の最序盤ですが、先手から端歩の交換を入れているのが珍しいところ。
ここで先手から端歩を活かした構想がでました。(三手)。


▲7四歩△同歩▲3八銀!


▲7四歩は鈴木新手と呼ばれ、以下△同歩▲同飛と進めると△8八角成▲同銀△6五角(参考図)の反発があります。


もちろんこれも一局の将棋ですが、今回、先手は工夫をみせてくれました。
それは▲7四歩と突き捨ててからの▲3八銀(再掲)。


次の▲7四飛の走りを△6五角の反発なしに実現させようという意味です。
端歩の交換を入れたのは、△2八角の筋を防ぐためでした。


実戦は以下、△7二飛▲2二角成△同銀▲8三角

まだ定跡化されていない順なので、乱戦好きの方にはもってこいかもしれません。


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