高段者の終盤9

後手の△8五飛戦法に先手は山崎流で対抗し、迎えた終盤戦。
今、▲3三歩のタタキに△4一玉とかわしたところ。
先手玉の安全度を考えながら寄せを決めてください。

▲2一飛△3一金▲4四桂!△同歩▲4三金

▲3二金のような手では△5二玉とされ論外。
▲4四桂△同歩▲4三金は同じようでも△5八馬から即詰み(!)に討ち取られてしまいます。
そこで▲2一飛で合駒を要求します。△3一金の受けしかありませんがそこで▲4四桂で空間を作って▲4三金で受けなし。
今度は後手に金の持ち駒がないため自玉に詰みはありません。
相手玉を寄せながら自玉を安全にするテクニックでした。