高段者の中盤20

先手石田流対後手銀冠の出だしでしたが、角交換となって迎えたのが下図。
立石流の中盤にも見えますが、今回振り飛車が先手。待つのは千日手の可能性があります。
ここで打開を狙う先手の構想とは(3手)。


▲6六飛△5二金▲6七角!(下図)


問題図で▲4七銀もありますが、その後の打開に苦労しそう(3筋の歩交換は△6九角)。
そこで一旦飛車を寄って自陣角を打つのがおもしろい構想でした。
▲8五角〜▲8六歩〜▲6七角からの飛車先逆襲や3筋の歩交換後の桂頭攻めを見ています。
後手は動かざるを得ず△3六歩と突いてきましたが、迎えたのが下図。

先手の構想が上手くいったといってよいでしょう。
四間飛車からも問題図を迎える可能性があるため、この筋を覚えておく価値はあると思います。

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