高段者の中盤26

先手玉頭位取り対後手三間飛車と現代将棋では珍しい形。
今、先手が角交換を迫りに▲4五歩と突いたところです。
振り飛車らしく捌きましょう。


△3六歩!(下図)▲同歩△4五歩

単に同歩は▲3三角成〜▲2四歩とされ、後手だけ飛車先が重く不満です。
そこで、△3六歩と一本利かすのが振り飛車らしい一手。
これで飛車を捌く見込みがつきました。
△3六歩▲同歩△4五歩以下、先手は▲3三角成〜▲4七金と一旦受けましたが、

さらに△5五歩▲同歩を利かしてから△4四銀。

まだこれからの将棋ですが、振り飛車が十分に捌けそうです。



振り飛車だけでなく居飛車においてもいえることですが、
こういった歩の突き捨てで駒に勢いをつけられるようになると、
グッと中盤でペースを握れるようになります。


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