高段者の序盤15

後手は△3三角戦法から、5筋を突かない中飛車の構え。
先手は飛車先交換から、攻めの態勢を作ってきました。
何気ない序盤ですが、ここで後手が機敏に動きました。

△5五角!

通常は角が負担となるため、打ちにくいところですが、
ここでは成立しています。

以下先手は▲6六歩と軽く受けましたが、
△4六角▲3七桂△4五桂▲3八金△5七桂成(下図)
と進み後手が一本取った形。

普段は成立しない手でも、ちょっとした形の違いで
有効になることもあります。
序盤でも飛ばさずに様々な手段を考えたいものです。

はじめに twitter 将棋ブログランキングへ