高段者の中盤24
今回は相矢倉の将棋から。
先手は香交換に成功し、後手は端をうけたところ。
ここでの先手の方針と具体的な手は。
先手は確かに香交換に成功しましたが、歩を渡したために
後手からの端攻めが厳しいためゆっくりできませんし、
攻められる展開になると▲2六銀が重く形勢に響きそう。
そのため受けに回らずに攻め続ける必要があります。
その方針を具体化するのが▲2四香の一手。
桂馬をここに打つ筋はよく見られますが、香打ちが成立しました。
実戦は▲2四香以下、△同歩▲同歩△3一玉(下図)と早逃げされましたが
で攻めが止まらず先手ペース。△2四歩と受けても▲2五歩があります。
実戦は以下後手が無理な攻めをしてきたところを的確に咎めて勝ち。
手番を渡さず主導権をとる指し方が参考になりました。